ステムクーラーバッグ「Portee ポルテ」開発中

ステムクーラーバッグ「Portee ポルテ」開発中

今更ながらのステムバッグ。数多くのブランドから販売され、選択肢の多い道具ですが、それをアソビトギアが作るなら・・・

 

OMM LITE/BIKE 2023に参戦する為に必要だったこともあり、僕と息子用に2個を試作。初めてステムバッグを使った感想は「便利」。これに尽きます。

手の届く範囲に手荷物を入れられて取り出せるのは本当に便利で、マップやドリンク、行動食を放り込んで、トレイルやロードを100km超を漕ぎました。膝に当たることもなく、邪魔に感じることもなく。「こんなに便利ならもっと早く使っていれば」、それが率直な感想でした。ステムバッグユーザーを多く見かけたのも納得です。

 

 

アソビトギアのステムバッグには、アストロフォイルを入れています。

ステムバッグには、適度な「硬さ・ハリ」が必要だということを感じていたので、単に心材を入れるならば、アストロフォイルで代用してしまおう。その方が、保冷・保温機能も付加されて、夏場冬場のライドで恩恵を受けられるはず。そう考えたからです。

結果、心材としての役割は申し分なく、型崩れせず使えました。保冷面では、上が開いているなど密閉度は低い為、期待するほどの効果はありませんが、30分くらいなら冷たいままジュースを飲むことができました。冬場なら、スマホやバッテリーの保温目的としても有効的だと感じます。

 

 

もう1つ試したのがコード用ホール。モバイルバッテリーからスマホやサイコン、ライトなどの充電をスマートにするために。

OMMは、スマホによるGPS利用は禁止の競技ですから出番はなかったですが、ハンドル周りに、スマホやサイコンを付けて充電を必要とする場合に、コードの先端をここから出すことで、充電コードの露出を減らし、「絡む」「邪魔」といったストレスを軽減します。

穴はステム側に付けていますが、逆側も、吹き流しの隙間が大きく空いていますので、そこからコードだけを出すことができます。スマホをメッシュポケットに入れて充電、といった場合でもOKです。

コード用ホールは、必要とする人だけに有難い機能かもしれませんので、「有り無し」の選択オプションにしようかと思っています。

 

 

 

吹き流し部分の素材は、コーデュラリップ。ここはスピンネーカーと迷っています。軽量化なら断然スピンネーカー。ただ、防水性ではコーデュラリップ。難しいところです。

コードストッパーは海外から手配中で、片手で開け閉めできるタイプのものに変更予定です。

 

 

外メッシュポケットには、行動食やスマホなどが入ります。

 

 

改善点

2日間、思い切りレースで使うことで見えた問題点もあります。例えば、外メッシュポケット。ここは、もう少し「伸び」が欲しいと感じたので、ストレッチメッシュへの変更を検討。本体に硬さがあり、メッシュポケットもあそびなく沿わせて付けているので、出し入れしにくいと感じました。落下防止の観点では問題ないんですけどね。

 

ベルトループを付ける高さも要検討。現状では、ステムと同じ高さにバッグの上部がくるようになっているので、これをもう少し上げて、少し顔を出す感じにすべきか(空気抵抗は増しそう)。

 

あとはゴミ問題。行動食の袋(割とべた付きやすいものが多い)をメッシュポケットに入れて、ゴミスペースにしましたが、果たしてこれで良いのか。もっとスマートな解決策はないか?

 

 

試作段階ですが、サイズ感や機能面はイメージに近いものが出来ているので、細部のアップデートを行い、9月中に在庫販売できるよう進めていきたいと思います。

 

「Portee ポルテ」は、フランス語で「届く範囲」という意味。

 

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